ベアリングを自由にカスタマイズ

お客様のご要望に合わせて、ベアリングをカスタマイズすることが可能です。お客様の製品にJIS規格のベアリングが、必ずしもベストマッチであるとは限りません。

当社ではお客様のご要望をお伺いしたうえで、お客様の製品に適したカスタマイズベアリングをご提案します。

カスタマイズベアリングを用いることで、製品全体の品質向上やコストダウン、機能向上など様々なメリットを生むことができます。

カスタマイズ事例

樹脂巻きベアリング

ベアリングの外径に樹脂を巻くことで、スムーズな回転が期待できる樹脂コロとして使用できます。家具や設備など、幅広い業種の製品に適用することが可能であり、従来の樹脂コロで発生していた摩耗や異音、動作不良などの改善効果が期待できます。取り付け精度、回転精度も高くなるため、従来の樹脂コロでは難しかった箇所への適用も可能となります。

ウレタン巻きベアリング

ベアリングの外径にウレタン材を巻いたベアリングです。建具への活用や搬送用途などに用いることができます。またウレタン材のクッション性を生かして静音性の改善、軸を通すことで車輪として用いるなどの用途でご使用いただけます。ご要望に応じてウレタン材の物性評価や耐久性評価なども対応可能です。

プレスベアリング

ベアリングの一部部品をプレス加工で製作したり、ケースをプレスで成形してフランジを設けたりすることで、安価で特殊用途に対応可能です。回転精度は若干悪くなるものの、価格を抑えて製作することができるため、回転精度は低くても問題が無い用途で、大量に特殊ベアリングを用いたい場合などに適しています。

ボスの寸法変更

組み込む製品に合わせて、内輪幅を変更(ボス形状に)し、間座などの部品が不要となり、生産性の向上が期待できます。内輪だけではなく外輪の幅を幅広にして、ローラー形状にすることなども可能です。回転精度が不要な場合、研削工程を省略し、製品価格を抑えたりすることも可能です。

プーリー形状

基本は切削仕上げとなりますが、プーリー形状にした外輪にベアリング機能を組み込むことで、プーリ機能を持つベアリングが製作できます。ワイヤーガイドなどの用途に適用することで、スムーズなワイヤー動作を実現することができます。また、レールを用いた車輪のような使用方法にも適用可能です。

カスタマイズの手法

形状のカスタマイズ

多数のカスタマイズベアリングを製作してきたノウハウを活かして、用途に合わせた最適な形状を提案させて頂きます。

形状をカスタマイズすることで、ベアリングに機能を持たせることができ、ベアリングの適用箇所が広がる、部品点数を抑えた製品作りが可能になる、などのメリットが見込めます。

また、軸やハウジングに合わせた内外径の公差範囲変更など、大手メーカーでは難色を示されるような対応も、当社では小ロットから対応することが可能です。

材質のカスタマイズ

当社では先端材料を用いた実験的なベアリングの製作はできませんが、市場で入手可能な材料を用いて、材質をカスタマイズすることは可能です。

例えばベアリングにはステンレス材だと通常はSUS440Cを用いることがほとんどですが、耐食性に重点を置きたいなどの要望に応じて、SUS304などの材料を用いた製作も可能となっています。

また、あえて外輪の硬度を下げて耐衝撃性を向上させる等の熱処理条件の変更であったり、耐食性向上のための表面処理追加など、お困りの内容をご相談頂ければ、当社のノウハウを基に最適解の検討をさせて頂きます。

ベアリング内部仕様のカスタマイズ

ベアリングの機能を左右するベアリング内部の仕様についても、お客様のご要望に応じてカスタマイズすることが可能です。

例えば、高荷重条件下で使用したいため、極圧性の高いグリースに変更したい。高速回転で使用したいため、保持器を樹脂に変更したい。極力グリース漏れを防止したいため、シール構造を変更したい。など、お客様の個々のご要望に対して、当社の経験を基に最適なベアリング内部仕様を提案させて頂きます。

また、目指す所は決まっているが、ベアリング内部仕様をどう選定したらよいかわからないなどのご相談に対しても、当社の技術知識を有した販売員が詳細にヒアリングを行い、当社の技術部門と連携しながら最適なベアリング仕様選定のお手伝いをさせて頂きます。

カスタマイズベアリングの製品実績

ローラー用ベアリング

樹脂成型、切削、研削、焼入れ焼き戻し

キャビネット用コロ

樹脂成型、切削、研削、焼入れ焼き戻し

キャビネット用コロ

樹脂成型、切削、研削、焼入れ焼き戻し

リフト用ローラー

切削、研削、焼入れ焼き戻し